世の為、ひとの為

世の為、ひとの為

私利私欲・党利党略・主義主張を超える理論は、 世の為・人の為がそれである。 法律をも超える事が出来る。 手柄を立てるには、世の為人の為という、 善意と思いやりがなければ、輝かしい功績は残せない

 

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第19話 天子のプロポーズ



卑弥呼は帰り支度を始めた。

それを元気になった子が見つけ、父と祖父に注進した。

「婆?がどこかにいくっていってる!」

たちまち、天子が飛んできた

「卑弥呼よ!何処に行くのだ?」

「そろそろ、九州へ帰ります」

「ならん!ならん!帰ってはならん! この都にいつまでも居てくれ!」

「それは出来ません、帰らせてください!」

「卑弥呼よ!聞けばそなた一人身だという、ならば、わしの妃になってくれ!」

天子は卑弥呼に結婚を申し込んだ。

彼女の献身的な看護と、人柄の良さと、子供達の接し方が実に上手だし、何よりも神より授かった能力が素晴らしい。

天子は、そばに居て欲しいと心から思った。

そばに居させるためのプロポーズだった。

しかし、卑弥呼は断った。

「天子様、プロポーズありがたく思います。女は、いくつになってもプロポーズはうれし、恥かしです。」

好意に対し、礼を述べ、断る理由を説明した。

「私の病の治療方は、病人の穢れを(けがれ)我が身に吸い取って集めているのです。だから我が身は大変穢れてます。とても嫁にいける体ではありません。身を清め、祓わなけなければ私が病気になり、命を失います」

「そうなのか、仕方がない、あきらめよう」

「別れるのがいやだ」

と言ってしがみついてくるこの子が可愛かった。

やわらかいほっぺと小さなふっくらとした手は自分の産んだ3人の娘を思い出させ、涙が流れて止まなかった。


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Comments

No title 


そうなんですよね!相手の穢れを吸い取ってしまうからの意味は

とてもよくわかります。

毒だしをしなければならないんです。

ものすごく疲れます。

それを理解してくれるとは、ありがたいです!

 
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